緑内障の予防って自分で出来るの?自分なりに心がけられること

10.022017

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片目を押さえる男性

 

40歳代になり、眼精疲労・ドライアイ等、このご時世で誰でも当たり前になりそうな目の症状に加え、加齢により起こってくる病気も気にしなければいけないことも気にしなければいけないなんて・・・。

 

 

年は取りたくないですね。

 

 

嘆いてばかりもいられません。40歳以降から目の病気は色々出てきて、年を増すごとに増えてくるんですって!

病気の中でも有名どころは「白内障・緑内障」なのですが、白内障は大体想像がつきますよね。

 

 

カメラで言うとレンズの役割をしている「水晶体」という部分が白く濁ってくるんです。

白く濁ると、目薬等で改善されないので手術ということになります。

 

 

しかし・・・、「緑内障」の正体って何でしょうね。

名前からしてどのような病気か、緑内障の予防って言われても想像もつきません。

 

 

様々な説があるようですが、昔は緑内障の事を「青底翳(あおそこひ)」と呼んでいたようで、意味としては、「青(青く見える)、底(目の奥)、翳(障害)」ということだそうです。

日本は昔、青の事を緑と呼んでいた時もあったようで、「緑」となったということですね。

 

 

奥深い!

 

 

本題に戻りますが、じゃあ、緑内障って目の奥の病気?

ざっくりと言うとそんな感じです。

 

 

目の中って、「房水」という液体が角膜(外界と目が交通している膜)と水晶体(カメラで言うとレンズの役割をしている)の間に循環していて、この液体が眼球に圧力をかけて形を保持しているのですが、何かしらの原因で圧が眼球全体に必要以上にかかったりするため、目の奥にある視神経をも圧迫します。

 

 

そのせいで視野が狭くなったり、視野がどこか欠けていたりします。

 

 

また、正常な眼圧でも、視神経が何かしらの原因で圧迫され、視野の障害がでることもあり(正常眼圧緑内障)、これが大半を占めます。

 

 

眼圧が上がっているって私たちが肉眼で見えるものかといったら、分らないようですし、普通の人が判断できるかと言ったらつかないようです。

 

 

でも、失明の原因の第1位ですよ!じゃあ、どのような症状がでるのかわからないと緑内障の予防が出来ないですよね!

 

 

紐解いていくと、この緑内障、急性と慢性に分かれていて、急性は「頭痛・激しい目の痛み・充血・嘔吐・急激な視力低下」等あげられます。

 

 

慢性は徐々に視野が狭くなったり欠けたりするので、早々気づきません。

 

 

しかも、片目が緑内障でも、欠けた部分をもう片方の目が補っちゃいますからね。

緑内障の予防とか言ってる前に、相当進んでから気づくことも多いです。

 

 

じゃあ、どうすればいいの?

 

 

緑内障の予防って難しいんじゃ・・・。

と思う人も多いと思いますし、まだまだ原因不明のことも多いこの病気。

 

 

でも、どういう人がなりやすいか、どのように気を付けるかをご紹介します!

 

 

 

緑内障になりやすい人の傾向①:家族に緑内障歴のある人

 

40歳代以上で、親や兄弟、親戚に緑内障の人が1人でもいる場合は、緑内障の発生は2倍に、2人以上いた場合は4倍になると言われています。

 

 

すべての人がこれに当てはまるわけではないのですが、ないがしろにできない結果ですよね。

 

 

最近は遺伝子学の研究が進み、緑内障の遺伝子等も調べられるようですが、遺伝子検査はまだまだ発展途上であり、値段もお高めです。

 

 

あるメーカーさんの遺伝子検査は「瞳の遺伝子検査プラン」として「病的近視」、「正常眼圧緑内障」、「加齢黄斑変性」が調べられるセットで、両頬に綿棒みたいのをこすりつけて郵送とお手軽なのですが、な、なんと¥16,200です。

 

 

遺伝子はまだまだ値段が下がらないように思えます。

 

 

遺伝子検査でわかる内容も、緑内障で言えば、「正常眼圧緑内障(正常な眼圧でも、緑内障になる。

 

 

緑内障の大半を占める)」のみで、その他の病気が絡んだ緑内障とかだとわからないわけで・・・。

 

 

近親者に緑内障の人がいたら、定期的に目の検診に行った方が、緑内障の予防としてより安く、早期発見にもなります!

 

 

 

緑内障になりやすい人の傾向②: 高度近視、遠視

眼鏡合わせ

 

高度近視は視力が、0.01位の人を言うのですが、なぜ高度近視が緑内障になりやすいかというと、眼圧は実を言うと正常なんです。

 

 

でも緑内障になっちゃう。

 

 

実は高度の近視は、眼球が正常の視力の人より長くなります。

眼球が長くなると、網膜が引っ張られ、薄くなってしまうんです。

 

 

そうすると、視神経の付近にある血流が悪くなり、普通の人位に眼圧がかかっても視神経が傷つきやすくなるんです。

 

 

「緑内障」とは、何らかの原因で視神経を痛めて視野の障害が起きるので、高度の近視の方は緑内障の予防をする必要があり、気をつけたいところです。

 

 

逆に遠視の人もなりやすいです。

 

 

遠視の人はなぜ起きやすいかと言うと、眼球が小さいんです。

 

 

前述しましたが、角膜と水晶体の間に液体があり、この液体が眼圧を上下させないよう調節している管があり、その管が「隅角」と言います。

 

 

遠視=眼球が小さい=隅角も細いとなると詰まりやすくなり、眼圧が上がりやすくなります。

 

 

原因は「眼球が小さいこと」です(これは生まれつきです)。

眼球の中には「房水」という水分が通っており、これが通るための管もあります。

 

 

眼球が小さいということは、この管も細くなるということであり、それが原因で、この管が詰まりやすくなるのです。

 

 

高度近視の方も遠視の方も、定期的に緑内障の予防として、検診を受けることをお勧めします。

 

 

緑内障になりやすい人の傾向③: 高血圧・低血圧・糖尿病等

 

高血圧・低血圧・糖尿病がある方は、その病気の副作用的な感じで緑内障になることがあります。

 

 

高血圧に関しては、血圧が高いから眼圧が上がるというわけではありません。

 

 

高血圧の人はよく、「降圧利尿剤」という薬を飲んでいる人がなりやすいかなと思います。

 

 

この薬、何者?とういう感じですが、高血圧の人は、血管内の水分が増えると血圧が上がってしまうことから、水分量を利尿剤で尿として出してしまおうという薬です。

 

 

そのため、血管内は水分が減るためドロドロになることも有ります。

それが細い血管に詰まってしまったら栄養や酸素が運ばれないので、視神経に影響を及ぼします。

 

 

逆に低血圧の人は、血圧が低いので、栄養や酸素が運ばれにくく、視神経に影響を及ぼします。

高血圧・低血圧の人も、緑内障の予防はしておいた方が良いと思います。

 

 

糖尿病に関しては、糖尿病の人は本当に気を付けてほしいのですが、糖尿病の三大合併症(糖尿病により併発する病気)は「糖尿病性神経障害」、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」と言われています。

 

 

糖尿病によって併発する病気に「網膜症」が入っているんです!

糖尿病も、血液がドロドロになります。ドロドロの血液で網膜の血管が詰まると、神経に酸素や栄養が運ばれず、新しい血管を作って補おうとします(新生血管と言います)。

 

 

この新しくできた血管はとてももろく、出血しやすいですし、更に眼圧を上下させないよう、調節する管(隅角)をも塞いじゃうんです。

 

 

液体は調節されず、眼圧が高まり、緑内障となってしまいます。

どの病気にせよ、緑内障の予防はしたほうが良いと思います。

 

 

 

緑内障になりやすい人の傾向④: ステロイド外用薬(軟膏等)常用者

軟膏薬

 

湿疹が出たり、アトピーの方はよくステロイドが入っている軟膏をいただきますよね。

 

 

私も、湿疹がでると気軽に処方してもらっていました。

しかし、この外用軟膏、実は気を付けていただきたいんです。

 

 

日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」で、「緑内障についても、弱いランクのステロイドを少量使用する分にはリスクは低いと考えられる。

 

 

しかしステロイド外用治療後の緑内障の症例は多数報告されていることから、眼周囲や眼瞼皮膚にステロイド外用薬(特に強いランクのもの)を使用する際は、外用量や使用期間に注意する(途中割愛)。

 

 

これらの眼合併症が懸念される場合は、適宜眼科を紹介する。」という旨が記述されています。

 

 

また、「重篤副作用疾患別対応マニュアル 緑内障」でも、「顔面や眼瞼、さらには遠隔部の皮膚への軟膏など外用薬の投与でも、眼圧を上昇させるのに十分な量が吸収され眼組織に到達し、眼圧上昇を来すことが知られている。

 

 

このことから、特にアトピー性皮膚炎患者への副腎皮質ステロイド外用薬使用の際には眼圧上昇の発現に注意する必要がある。」との記載があります。

 

 

難しく書いていますが、要は「目や顔等、目の近くに塗るだけでなく、手足に塗っても眼圧が上がるくらいの用量が入っていますよ。

 

 

アトピー性皮膚炎の人は常時つけることが多いので、特に気を付けてくださいね。」といった感じです。

 

 

えっ?手足に塗っても??お手軽につけていたのは、実は怖かった・・・。

しかもずっと塗り続けるとさらに悪いようですね。

 

 

ステロイドが入っている軟膏は症状が治ったらすぐやめたほうがいいですね。

 

 

アトピー性皮膚炎の人も、塗らざるを得ないでしょうけど、緑内障の予防は必須として、目の定期健診に行くことをお勧めします。

 

 

 

眼圧を上げる生活習慣

 

最後に、生活習慣で眼圧を上げる要素をご紹介します。

40歳代以降の人は緑内障の予防として気を付けていきたいですね

 

 

  • カフェイン・アルコールの大量摂取:なにごとも摂りすぎ注意といった感じです。

ストレス解消や楽しむためのものなので、適度に摂ることをお勧めします。

 

 

  • タバコ:ニコチンの影響で血管が収縮し、目の血管にも影響し、血行が悪くなります。

血行不良は緑内障の危険因子です!

 

 

  • 暗い場所での作業:瞳孔が広がり、隅角が圧迫され眼圧が高くなります。

緑内障の予防で一番手っ取り早くできます。

なるべく明るくしてみるようにしましょう。

 

 

  • うつむく姿勢:読書やスマホの操作。

寝る際の体制。

水晶体が前方に傾き、隅角が圧迫され眼圧が高くなります。

 

 

 

まとめ

 

  1. 家族・親戚に緑内障になった人がいないかチェック、40歳代以降は定期検診
  2. 高度近視・遠視の人も緑内障に注意!
  3. 高血圧・低血圧・糖尿病をお持ちの人は、緑内障が合併していないかチェック
  4. ステロイド軟こうを馬鹿にしちゃいけない!緑内障につながる
  5. 生活習慣も見直す!眼圧が高くなるような生活を改める

 

 

緑内障は失明まで至ることもあります!

40歳代は老眼含め、何かと病気も出てきます。

 

 

病気なので、もちろん治療も伴いますが、自分で緑内障の予防のためにできることはたくさんあります!

 

 

また検診も定期的に行くと、緑内障のみなのか、他の病気(高血圧・糖尿病)に合併しているのかもわかり、早期に治療し、生活習慣を改善すれば、緑内障の予防だけでなく、身体的にも健康が続くはずです!

 

 

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